【第2章】Midjourney プロンプトの基礎

Midjourneyでのプロンプト作成方法を詳しくご紹介します。

Midjourneyはテキストから画像を生成するAIツールで、プロンプト(指示文)をうまく作成することで、自分が望むイメージに近い画像を生成できます。

プロンプトは英語で入力する必要があるので注意してください。( 日本語でも生成はしてくれます)。

適当に入力しても綺麗な画像は生成できますのでそれで良い方はこの先は読まなくても大丈夫です。

1番大切なのはどんな画像を生成したいのかイメージできている事です。

プロンプトの入力の順番は、画像生成の出力に影響を与えることがあります。先に書かれている要素ほど優先的に解釈されます。

正式な公式や絶対的な正解はありませんが、私が何万枚も生成して実験して経験に基づくV6.1でのプロンプトの生成方法をお伝えします。

スタイル(プリセットのような物、リアルな写真、油絵風、3Dアニメ風とか) 全体のスタイルです。どんな写真なのか?イラストなのか?を決めます。

メインのオブジェクト、例えば、女性、車、山、猫などです。写真のメインとなるものです。

メインのオブジェクトのディティール 例えば、緑髪の女性、若い日本人の女性  メインオブジェクトの特徴です。 

環境(風景や場所) 砂浜、雪山、都市とか 写真の環境要素です。

メインオブジェクト + メインオブジェクトのディテール3個 + 環境 + 環境のディテール3個 + スタイルパラメータ  –ar [比率] 

作成の成熟度が高まると表現の幅は確実に広がります。Midjourneyのバージョンによってもプロンプトを調整する必要があります。

今回はまずはシンプルに1要素でプロンプトで生成してみます。

 Japanese woman

一文字でも生成可能ですが、完全にAI任せになります。

次は少し長く

a young Japanese woman with green hair
と入力しました。
 
要素を増やして、自分の作りたいイメージに近づけていきます。
 
a young Japanese woman with green hairにstanding gracefully in a serene garden.を追加しました。
a young Japanese woman with green hair, standing gracefully in a serene garden.

プロンプトとプロンプトの間は、カンマ  , で区切ります。

このように要素と要素をたして細かくイメージを記載していく作文みたいなものです。

A ,b ,c ,d ,e ,f ,g ,h ,Iみたいに書くイメージです。

緑の髪と黒い目をした若い日本人女性が、静かな庭園で優雅に立っている全身ポートレート。自然光でCanon R5 と RF85mm F1.2 レンズで撮影。背景が桜の柔らかいボケにフェードアウトする中、彼女の特徴が鮮明にフォーカスされています。HD 品質 –ar 9:16 –v 6.1
 

1. 今回のプロンプトの基本の構成

プロンプトは次の要素に分かれます。

  • 主題(メインオブジェクト):何を描きたいか(例:若い日本人女性)
  • 詳細(ディテール):髪の色、目の色、ポーズ、場所(例:緑の髪、黒い目、落ち着いた庭で優雅に立つ)
  • カメラ情報:特定のカメラやレンズ、撮影技法(例:Canon R5とRF85mm F1.2レンズ)
  • 背景・雰囲気:ぼかし効果(ボケ)、自然光、画質(例:背景は桜のボケが広がる、自然光、HDクオリティ)
  • 特殊設定:アスペクト比やバージョン設定(例:–ar 9:16、–v 6.1)

2. 具体的なプロンプトの分解と例

 

 

参考プロンプト:

A full-body portrait of a young Japanese woman with green hair and dark eyes, standing gracefully in a serene garden. Captured with Canon R5 and RF85mm F1.2 lens, her features are sharply in focus while the background fades into a soft bokeh of cherry blossoms, natural lighting, hd quality –ar 9:16 –v 6.1

分解:

  • A full-body portrait of a young Japanese woman
    • 描きたいものの基本(フルボディのポートレートで、日本人の若い女性)
  • with green hair and dark eyes
    • 追加のディテール(緑の髪、黒い目)でキャラクターの特性を明確に。
  • standing gracefully in a serene garden
    • ポーズや場面設定(落ち着いた庭で優雅に立つ)。キャラクターと背景の関連性を意識。
  • Captured with Canon R5 and RF85mm F1.2 lens
    • 写真のカメラとレンズ指定で写実性を高める。カメラの具体的な設定で雰囲気が変わる。
  • her features are sharply in focus while the background fades into a soft bokeh of cherry blossoms
    • 前景のディテールと背景のボケ(桜)を強調し、奥行きのある表現。
  • natural lighting, hd quality
    • 自然光と高画質でリアル感と高精細さを追加。
  • –ar 9:16 –v 6.1
    • アスペクト比とMidjourneyのバージョン設定。縦長(9:16)の構図で、バージョン6.1の特徴的な描写力を活用。

3. プロンプト作成の手順

ステップ 1: 主題を決める

何を描きたいかを決めます。例として「若い日本人女性」「美しい風景」など。

ステップ 2: キャラクターやオブジェクトのディテールを追加

その主題の特徴を細かく指定しましょう。例えば、髪の色、目の色、衣装、ポーズなど。

ステップ 3: 背景と雰囲気を設定

背景がある場合はどのような雰囲気にしたいか、具体的に記述します(例:桜が咲く庭、夕日の差し込む森)。

ステップ 4: 撮影やアートスタイルの指定

カメラの種類やレンズ、スタイル指定(油絵風、水彩画風、フィルムカメラ風)を追加すると、より専門的な雰囲気を演出できます。

ステップ 5: 設定で仕上げる

アスペクト比(–ar)やMidjourneyのバージョン(–v)で画像のサイズや描画力を調整します。


4. 練習プロンプト例

例  1:主題 Japanese girl  2: ディテール BLUE EYES 3: 背景 ROSE GIRDEN 4:撮影スタイル Realistic photos 5:設定–ar 9:16

最初は簡単でいいので、自分で考えてプロンプトを考えてみるのが上達につながると思います。

Japanese girl ,BLUE EYES, ROSE GIRDEN , Realistic photos –ar 9:16

 

例 2:キャラクターと背景

A detailed portrait of a medieval knight with silver armor, standing on a hill at sunset, wind blowing his cape, cinematic lighting, hd quality –ar 4:5

 

 

例 3:ファンタジーアート

A majestic dragon flying over a dark forest, glowing with a blue aura, high fantasy style, night sky with stars, hd quality –v 6.1 –ar 16:9


5. 練習のコツ

  • 最初は短くて明確に:プロンプトが長すぎるとAIが混乱することもあります。必要な情報だけを簡潔に。
  • アスペクト比を工夫する:キャラクターの全身像には9:16、風景には16:9など、対象に合った比率を使いましょう。
  • 試行錯誤する:作りたい画像のイメージを明確にして、少しずつ単語を変えて生成し、結果を比較することで理想のプロンプトを見つけやすくなり、プロンプトの作成も上手になります。

Midjourneyのプロンプト作りは経験と実験が重要です。試しながら自分のスタイルを見つけてください!

プロンプトの練習を続けると、少しずつ思い通りの画像が得られるようになります。最初は試行錯誤が必要ですが、繰り返すうちに感覚が掴めるでしょう。

ここでは基本的なプロンプトの作成について解説しています。

(※プロンプトの構成要素はここに記載したものだけではありませんのでご注意ください。)

 

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